ご質問有り難うございます。寄り添い方に正解があるのか、ということですが、これはなかなか難しいご質問ですね。
万人に共通する正解があると確かに分かりやすいとは思うのですが、実際にはなかなか難しいのではないでしょうか。なぜなら、がん罹患者に限らず、人はそれぞれ価値観も、性格も、生まれた環境も違うからです。
同じようなひと言に、大きく傷つく人もいれば、まったく意に介さない人もいる。外出の誘いに喜ぶ人がいれば、おっくうに感じる人もいる。
だからこそ、まず、相手が何を望んでいるのか、どんなことを考えているのかを聴かせてもらうこと(傾聴)が大切なのではないかと思います。
自分の頭で考えていても、相手のことを100%理解することは残念ながらできません。どんなに長い付き合いの友人であってもです。特に、病気になってしまうと、たとえポジティブだった方でも、ネガティブになったり落ち込んでしまったりするものです。
だからこそ、まずは相手の話に耳を傾けてみる。もし話したくないようだったら、あえてそれ以上深入りしない。そして、「何かできることあったらいつでも言ってね」と一声かける。そんなスタンスが、正解とまでは言わないものの、誰に対しても共通して取り得るかかわりではないかと思っています。
(了)
回答者:花木裕介(一般社団法人がんチャレンジャー 代表理事)
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